ZONE A
森山 美桜,佐藤 瞭太郎,山﨑 愛彦
ZONE B
&blue,小石川 彩菜,小林 知世,葛西 由香,佐藤 祐治,爽あゆみ,堀江 理人,高橋 一矢,野澤 尚也,マシュマロ美,松本ナオヤ、くらたてさえ
2025年12月06日 - 2025年12月15日(土、日、月 開場)
12 月 6 日から 12 月 15 日にかけて、「Ku-kan ARTIST’S FES」を開催します。本企画は、「空間」を会場としたアーティスト主体のアートフェア・物販イベントです。「空間」の会場を生かしたインスタレーション作品の展示を行う ZONE A とアーティストによる作品の展示販売を行うZONE B を設けます。
ZONE A では札幌にゆかりのある 3 名のアーティストによる作品を展示します。
森山美桜は札幌大谷大学芸術学部美術学科を卒業後、現在は札幌市内にある共同スタジオ「0 地点」に所属し活動しています。絵画や映像、パフォーマンスを通して高齢化社会とその中で起こるセルフネグレクトを主題に作品を制作しています。近年では、親子関係や友人関係におけるコミュニケーションに取り組み、孤独化するプロセスを可視化する作品を展開しています。
佐藤瞭太郎は北海道出身のアーティストです。Unity や Unreal Engine などのゲーム制作ソフトを利用し、配布されているアセットを組み合わせて写真や映像作品を制作しています。2020 年の新型コロナウイルス感染症の蔓延により、孤独に在宅せざるを得ないコロナ禍に制作された写真作品「Dummy Life」では、さまざまなアバターが関わり合いながら生活している様子が描き出されます。
山﨑愛彦は札幌出身で現在は京都市立芸術大学博士課程に在籍しています。自身の SNS の画像や過去作品、そして PC をトラックパッドで操作するマウスカーソルの軌跡をサンプリングして絵画を制作しています。個人の写真などの記録がSNS に保存・共有される現代の情報のあり方と、そこに自分の記録を残そうとする人の営みを、SNS を利用している作家自身をサンプルとしながら可視化しています。
ZONE B では主に北海道・札幌を中心に活動するアーティスト11 組による作品の展示販売を行います。これまでインスタレーションを中心に企画してきた「空間」にとって、フェアという形で作家を紹介するのは新たな試みとなります。作家から直接作品を購入できるこの機会にぜひお越しいただけますと幸いです。
森山 美桜
2003年北海道旭川市生まれ。2025年札幌大谷大学芸術学部美術学科油彩専攻卒業。現在、アートスペース0地点に所属。
親子関係を通して高齢者問題を見つめ、私たちの社会に深く根差す課題をテーマに作品を制作している。主な展覧会に「個展 因果応報論のアンラーニング」(眺望ギャラリー テラス計画、2025年)、「Think School 2024 ルック・シンク・ラック」(札幌駅前通地下広場 チ・カ・ホ、2025年)など。
佐藤 瞭太郎
アーティスト。1999年北海道生まれ。神奈川県在住。
資産として流通するデータを収集し、写真、映像、ゲームなどのイメージを参照しつつ編集することで今日のインターネットを描写する作品を制作している。近年は、現代のイメージメイキングにおけるデータ、ソフトウェア、プラットフォームなどに着目し、想像力の生産関係をテーマに作品を制作する。
主な展示に、「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」(森美術館、2025年)、「変形する無機物」(トーキョーアーツアンドスペース本郷、2023年)、「多層世界とリアリティのよりどころ」(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]、2022年)など。
撮影:田山達之
写真提供:森美術館
山﨑 愛彦
1994年北海道札幌市生まれ。2016年、札幌大谷大学芸術学部卒業。2020年、北海道教育大学大学院教育学研究科修了。現在、京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程在籍中。
SNSに共有した写真をソフトウェアで分解・再構築し、複数の時間や場所を組み込んだコラージュを下図に絵画を制作する。作品はさらに画中画として引用され、入れ子状に蓄積されていく。作られたイメージの重なりは、日常的な断片を媒介にしつつ、空虚さを含みながらも「保存」や「流通」といった現代の視覚文化を可視化する試みとなっている。主な展覧会に「熊倉涼子・山﨑愛彦 二人展 Links, Embed Images」(Gallery & Bakery Tokyo 8分、東京、2025年)、「開館50周年記念 mima 明日へのアーティストたちとともに」(北海道立三岸好太郎美術館、札幌、2016年)など。
&blue
慌ただしい日々の中
少し冷えた朝の
凛とした呼吸を思い出せるような 作品になるよう心掛けています
触れるたびに消えてしまう光や 息をひそめるような静けさを描きながら
色と余白のあいだに かすかな温度が滲むように
-Exhibition Record
2024.10 pop-up store in ラフォーレ原宿
2024.6 secret exhibition in Fukuoka
小石川 彩菜
【略歴】
小石川 彩菜/Ayana Koishikawa
1999 北海道生まれ
2022 札幌大谷大学芸術学部美術学科 卒業
2025 アーティストランスペース0地点 入居
【主な展示】
2022 「Nord」辻 悠斗・小石川彩菜 2人展 (ビストロ+カフェギャラリー オマージュ/札幌)
2023 「空殻と蛹」06・小石川彩菜 2人展 (GALLERY ESSE/札幌)
2025 「わたしははらのなかでかんがえる」個展 (0地点/札幌)
【ステートメント】
『概念としての子供』へ強く関心を持つ。現在は自身の幼少期の写真を元に、”写真に映る人物”と”私”の繋がりの希薄さから、鑑賞者の思い出として挿げ替えることを試みた、《0000.00.00》シリーズを継続。派生して家や家族という、非常に私的な空間と関係性への考察を続け、作品を制作している。
小林 知世
葛西 由香
佐藤 祐治
北海道出身、在住です。
北海道の近代史や民間信仰を基礎に、風景への興味と写真という手段を意識しながら、写真を撮影しています。zolin gallery運営中です。
爽あゆみ
1993年札幌市出身。2021年に作業療法士からイラストレーターに転身。2023年よりアーティスト活動を開始。セラピスト勤務、死別経験や精神分析を経て、一見対極にあるような概念の区別を問い直し、揺らぎの中にある愛のかたちに注目する。デジタルとアナログ表現の融合、懐古的な漫画タッチと近未来的ファッションなど、シュルレアリスムの延長としてより人間的な女性を描く。そのほか、美容雑誌などの女性向け媒体に挿絵や広告イラストレーションの制作も行う。
札幌デザイン&テクノロジー専門学校非常勤講師。
堀江 理人
1995年札幌市生まれ。日々の暮らしの中で見過ごされてしまいがちな、誰からも評価されず、しかしながら誰かがやらねばならない仕事─介護であり、コンビニアルバイトであり─を主題とする絵画を制作する。近年の個展に「疲労 The Exhaustion」(0地点、2024年)、「堀江家(仮)」(ギャラリーエッセ、2019年)、主な展覧会に『ゆきどける ──「アートより除雪」から分化する、6人の視点』(「第12回500m美術館賞 入選展」札幌大通地下ギャラリー500m美術館、2025年)など。
高橋 一矢
1993年北海道札幌市生まれ。現古宇郡泊村在住。2016年北海道教育大学岩見沢校芸術課程美術コース卒業。2022年〜2023年Think School 6・7期。2023年Think School 主催「Think School 2022卒業制作展」優秀賞(札幌芸術文化交流センターSCARTSコート)。2024年個展「ナスの葉っぱがミニトマトの葉っぱに被さり、太陽を遮った。」
"Листя баклажанів накривало листя міні-томатів, закриваючи сонце".(ギャラリー門馬)。
野澤 尚也
1987年生まれ、北海道千歳市出身。2010年東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。
文字やイメージが堆積して複雑化を続ける社会のかたわらに、意味が退けられた場所と時間の姿を設置するような写真作品を制作している。
直近の展示は、2025年5月に旧永山武四郎邸及び旧三菱鉱業寮で開いた初めての個展『Their, Our, My land』。また2020年頃からZINEを制作し、旅古書シャンティブックスや古本浪漫堂などの古書店で委託販売するほか、never mind the books、文学フリマ等のイベントで頒布している。
マシュマロ美
松本ナオヤ、くらたてさえ
■松本ナオヤ
青森県出身、大学ではシルクスクリーンを専攻。札幌在住のフリーランス映像クリエイター。油絵・コラージュなどの作品を制作。
■くらたてさえ
札幌の写真館「photo studio umu.」「sumika」を運営。
大阪府出身。京都の芸大を卒業後、札幌へ移住。
映像制作会社に勤めた後、紆余曲折あり友人とともに札幌で写真館を始めました。
時々、自分の作品づくりも。デジタルハリネズミなどのおもちゃカメラで、ゆるゆると制作してます。
スケジュール
2025年12月06日 - 2025年12月15日(土、日、月 開場)
時間
13:00 - 19:00
会場
空間
住所
〒060-0041
北海道札幌市中央区大通東8丁目1−62
スクランブルガレージ2階
※駐車場はございません。お手数ですが近隣の有料駐車場をご利用ください。