接触の形跡#02 Trace of the Contact

宮本 一行

2026年09月19日 - 2026年10月19日(土、日、月 開場)

「空間」では環境音と身体の関係を作品化してきた宮本一行の個展「接触の形跡#02 / Trace of the Contact」を開催いたします。

宮本一行は、サウンドスケープと身体の相互関係に着目する芸術家・研究者です。サウンドスケープとは、環境の音を単体で個別に対象とするのでなく、一つの総体=風景として捉え直す考え方と言えます。一方で、サウンドスケープをめぐる実践や聴取の場面では、「観測者は音を発しないもの」とされがちな態度も見られています。そのため、宮本は「人間が観測者であり、行為者でもある状況」を意図して作り出し、環境との「身体的な対話」を試みます。

本展では、会場である「空間」内部において、一定の力が加わると床板が軋む地点を調査し、それらの音を起点とするサウンド・インスタレーションを展開します。人間の行為によって生じる「環境と共に奏でた音」<Active Environmental Sounds>に注目し、人間が発する音も含めた、より能動的なサウンドスケープ体験の創出を試みます。

人間が音を発する行為の瞬間、私たちは自らに主体があるような錯覚に陥るでしょう。しかし、運動と知覚、あるいは行為と認識を同時に捉えたとき、現前する「音の事象」においては、主体が人間の側だけでなく、環境とのあいだに分散していることに気がつきます。単純なインタラクション(Interaction)ではなく、関係性が生成されるインターリレーション(Interrelation)。本展を通じて、身の回りの細やかな音の存在に注目することから広がる、個人の感覚や環境との関係性の変化を体験していただきたいです。

ARTIST

  • 宮本 一行

    1987年千葉県生まれ。宮城県仙台市在住。
    環境との相互関係から音を生成・知覚する芸術実践、デザイン、身体的な行為を用いた独自の作曲技法や他者の身体性に着目した音風景ワークショップを展開する。近年では、公共施設の建築様式をプロンプトに画像生成AIが生成した図形を楽譜として捉え、プログラミングによって音像化するプロジェクト《AI Graphic Notation》シリーズや、メタバース空間におけるサウンドスケープ体験の設計など、実際の環境だけでなく情報環境においてもアプローチをしている。
    主な展覧会に、「ComoNeプログラム#02 Hello Human!」(2026年、東海国立大学機構CommoNexus/名古屋)、個展「雪面の歩行/アクティブ・サウンドウォーク」(2025年、SCARTSコート/札幌)、「オルタナティブ京都2021 in 八幡」(2021年、松花堂庭園・美術館/京都)などがある。2024年、秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科博士課程修了。博士(美術)。

INFORMATION

スケジュール

2026年09月19日 - 2026年10月19日(土、日、月 開場)

時間

13:00 - 19:00

会場

空間

住所

〒060-0041
北海道札幌市中央区大通東8丁目1−62
スクランブルガレージ2階

※駐車場はございません。お手数ですが近隣の有料駐車場をご利用ください。